つつじが、難波別院「獅子吼園」の小さな池の辺で、陽ざしに向かって赤紫色の花を咲かせている。初夏の陽に照らされても、強風に揺さぶられても、活き活きとしているように感じさせる。
昔から、「死んだら人間しまいや、後はなんにもない」と耳にするが、そうだろうか。生きた花ならば、咲けば必ず散る。正親先生は、「人間も、この世に生まれて来て、本当に生きる道は、本当に死ぬるということにおいてもいのちを見出してゆく道ではありませんか」と言われている。
人間、死ぬ日は必ず来る。その時、自分の一生の前に手が合わさって、有難うございますといういのちが、今自分に開かれているだろうか。
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