頭の中のもののために 殺し合うなんて ばかげたことをするのは 生物の中でも人間だけだ ~池田 晶子~
池田は問う。「人間にとって戦争は本当に悪だろうか」と(『十四歳の君へ』より)。おそらく誰もが「悪」と答えるだろう。池田は、「戦争は共同体が行う排除」と説く。「相手と我々とは違う」という線引きが分断と排除を生み、それが共同体の認識となった時、それぞれの「善」から戦争が生まれるのだと。
さて平素、家庭やネットや近所で、仲間を作ると同時に仲間外れを生み出している私たちはどうなのだろう。分断は常に人の頭の中にある。あいつは嫌い・こいつはだめだと、ハサミのように内なる正義で線引きしつづける人間は、常に小さな排除を作り出しているではないか。この頭の中に小さな戦争がある限り、世界の戦争はなくならない。
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