老いが 病が 死が 私の生を問いかけている ~二階堂 行邦~
父の死後、生前の手紙を親しい方から見せてもらった。そこには、「仏様から“がん”という病気をいただいた。ありがたいことだ」と綴られていた。闘病中、次第にできることが少なくなり、住職として、人として、苦悩している姿しか知らなかった私だが、思わぬ形で父の本心に触れた気がした。
晩年、老・病・死という、自分では解決できない現実に直面した父。ただ、周りの人によって助けられ、支えられしているうち、“生かされていた”事実に思い至ったのではないか。
何事も自己中心的に捉え、思いどおりに生きようとする私に、父の言葉は、「それでいいのか」と呼びかけてくれているようだ。
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