ただ いてくれるだけで 嬉しいのだ ~東 義方~
故・東義方氏(青森県・蓮得寺)の「存在の重み」という詩の一節である。この詩には、念仏の教えを聞くと“なんにも役にたたぬとなげいているとしても”、“ただいてくれるだけでたのもしい”ともある。
宗教は、さまざまなご利益を説く。商売繁盛・無病息災・家内安全…。だがこの詩では念仏の救いを、一人ひとり、かけがえのない存在の重みが開かれることだと教えてくれている。
念仏は、いつでも・どこでも・誰でも触れることができる。そしてその教えを聞くと、互いの存在を認め合える世界が開かれてくる。それこそが、この苦しみ多き社会を共に生きぬく、温かな原動力となるのだろう。
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