人が何よりも 執着せんとするものが 自己である ~毎田 周一~
先日、妻と子どものことで言い合いになった。ふと横にいる子の顔を見ると、とても悲しそうな顔をしている。ハッとした。「子どもの為に」と言いながら言い分を通そうとする身勝手な自分の姿に気がついたからだ。「〇〇の為」という聞こえの良い言葉に酔いしれる自分に気づけずにいたのだ。
日々精一杯生きているつもりでも、その内実は思い通りにしたい自分都合ばかりではないか。そして理想を求めるが故に自己に執着し、叶わないと悩み苦しんでいる私である。しかしそれは自分の執着がもたらしたものにすぎない。子の悲しみは、そのままこの身の、悲しみでもあった。今一度、自分のありさまを確認しつつ日々を歩みたい。
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