成らぬことを成ると信じているから迷信という~蜂屋賢喜代~
「プラス思考」。広辞苑によると「物事の良い面を捉えようとする前向きな考え方」とある。物事を自分の損得や好き嫌いを離れて、そのままに受け止めると、自分との間に動かしようのない「事実」が自ずと現実として浮かび上がる。結果、歩むべき道が開け、迷わず前に進むことができるのだろう。
だが、私たちはつい、どうにもならない物事を無理矢理に捻じ曲げ、自分の都合に合わせた道を作り出す。これで良かったのだと信じ込んで突き進めば、事実と現実からは次第に離れ、やがて人生という道を見失い、迷うこととなる。プラス思考を「迷信」にしてはならない。
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