つらくてもおもくても 自分の荷は 自分で背負って 生きさせてもらう ~東井 義雄~
私たちの人生において最も重い荷は、決して思い通りにならない「生老病死」という問題ではないだろうか。どれほど病に冒されようとも、どれほど逃げ出したいことがあろうとも、私の荷を他者に背負ってもらうことなど出来ようはずはない。私の荷は、どこまでも私によって作り出される。その自我や我執によって作られた荷を背負うことがつらい、おもいと決めつけている私にこそ、生きていく苦しみの根源があるのではないか。
つらく、おもく、背負いきれないことがあろうとも、私を救う「はたらき」がある。それが南無阿弥陀仏であり、その限りない「はたらき」によって今私の〝いのち〟が生かされている。
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