”人々”は 残酷だが ”人”は優しい~ ラビンドラナート・タゴール~
人々とは、同じ価値観を共有する集団である。人は、この集団の中では匿名的な存在となり、自己意識や自分なりの道徳観念などが薄れる傾向にある。恐ろしいもので、人は集団に身を委ねきると状況によってはどんな残酷なことでもしてしまう。イジメはその最たるものだ。集団の中で生まれた身勝手な価値観に囚われ、他人を傷つけていることに気付けない。しかし、人は優しさを持っている。周りからいただいた優しさが心の奥底で芽となって根付き、息づいているのだ。だが、その優しさが集団の中では途端に閉ざされてしまう。その芽を摘んでしまう私の生き方に目を向けてみよう。〝人〟は優しい。私たちは、そのことに気付けているだろうか。