やり直しのきかない人生待ったなしの命~相田みつを~
やり直しのきかない人生 待ったなしの命~相田みつを~
この言葉を見ると、ロックバンド「かりゆし58」の『鳴呼、人生が二度あれば』の歌詞が頭に浮かぶ。
人生、やり直しがきくならば、きっと辛く苦しい過去も無かったことにできるだろう。しかし、二度目の人生によって得るものがある代わりに、何か大切なことも失われるように思えてならない。〝人生が二度あれば覚悟なんて意味をなくすだろう〟〝涙なんて流れはしないだろう〟そして〝いのちがこんなに輝きはしないだろう〟。
やり直しのきかない人生だからこそ、待ったなしの命だからこそ、私たちは真剣に自身と向き合い、その瞬間を生きていくことができるのではないだろうか。
生を問い 死を問う そこに人生の意味が 見いだされる ~正親 含英~
生を問い死を問う そこに人生の意味が見いだされる~正親含英~
新年を迎えた。同じ年を繰り返し迎えることはない。初めて出会う、この時この年である。日頃は何かと忙しくしているが、一年の計と言われるように、自身を見つめさせる大切な時と場を私たちに持たせている。
釈尊は、人生を「生・老・病・死」の苦の連続とおさえられた。そして、その迷いの人生から目覚める道を明らかにされた。しかし、我われは、その苦を問いとは感じていない。
この言葉には、人生の意味とある。ということは、味わってみないとわからないのである。甘いか、辛いか、酸っぱいか。どういう味であるのか。苦という言葉で決め付けてしまっている味を、もう一度噛み締めてみると、いいのではないか。