いつも いっしょ! ~沖井 智子~

2025年9月掲示板の言葉

 中学生の息子は部活でレギュラーを目指して一生懸命頑張っている。しかし、思うように行かずに落ち込んでいる時もある。そんな時、何と言葉をかけていいかわからず、そんな自分がもどかしい。
 そういえば、自分はどうだっただろう。
 辛いときや悲しいとき、一人で乗り越えてきたように思っていたけれど、実は家族や友人をはじめ、多くの人がそばにいてくれていたのだろう。(文章:編集部)

※法語は『いつもいっしょ!』(本願寺出版社)より引用しました。
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 道草によってこそ「道」の味がわかる ~河合隼雄~

2025年8月掲示板の言葉

 毎日、決まったスケジュールをこなすように生活するだけでは、息が詰まってしまいます。会社帰りにちょっと違う道を歩いてみたり、目についたお店に寄ってみたり、買い物ついでにオープンしたばかりのおしゃれなカフェに入ってみたり。ちょっとした思いつきの行動が、以外と心のリフレッシュになったりします。そんな人生の道草は、何気なく過ごしていた日常の中に思いがけない発見を生み出してくれます。

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 世間というのは君じゃないか ~太宰治~

2025年7月掲示板の言葉

 「世間が…」という言葉を使うと、説得力があるように感じますが、「世間」って一体誰のことでしょう。
 その世間って、実は「自分自身」だったりしませんか。世間という言葉で、自分を正当化したり、何かを諦める口実にしたりしているのでは。“世間”とは私だと気づけたら、世の中が違って見えるのではないでしょうか。

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 たいせつなことはね 目に見えないんだよ ~サン=テグジュペリ~

2025年6月掲示板の言葉

 『星の王子さま』の言葉にあるように、友情や愛情、信頼は形がなくとも、心を豊かにしてくれるものですね。食事一つでも、命のつながりのたまものです。同じように、仏様のさとりの世界やその心も目には見えませんが、私たちはその目に見えないはたらきによって生かされているのです。そしてそれは、一人ひとりに寄り添い、決して見離さないという心となって届きます。

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人生における失敗というのはないんだと思います ~まど・みちお~

2025年5月 掲示板の言葉

 「もうダメだ…」そう思ったこと、ありませんか?そして意外となんとかなった経験も、ありませんか?まどみちおさんは「失敗を認めた時点で、それはもう失敗じゃない」と教えてくれました。阿弥陀様も、人の可能性を信じて待ち続けておられます。人生は想像以上に広くて深く、そして未知なる可能性を秘めています。人生に失敗なんて、ないんです。

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 頭の知恵だけが 人間を支えているのではない ~高 史明~

2025年4月掲示板の言葉

 かつて高史明氏のもとに「死にたい」と訴える子どもが訪れたという。たいていの人ならおそらくは「やめておけ」「家族が悲しむ」などと答えるかもしれない。
 だが、高氏は逆に「死にたいのはどこか」と問いかける。そして、「ここか」と頭を指さした。言われた子どもは当たり前じゃないかと、キョトンとしている。高氏は、それは頭の知恵が描いた思いにすぎない。文句一つ言わず、君を支えてきた手や足の裏に、許しを得るべきだと説き、「手や足の裏の知恵が聞こえなければ、聞こえるまで歩きなさい、それが人生というものだ」と諭した。
 私の全存在を支える「ちえ」に気づきたい。

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 己に願いはなくとも 願いをかけられた身だ ~藤元 正樹~

2025年3月掲示板の言葉

 母が病気で亡くなった。それまで当たり前のようにいた人がいなくなり、失ってはじめて、母の願いや思いに応えられなかったことの多さに気がついた。
 さて、私自身も親となり、子に思うことがたくさんある。しかし思えば思うほど、「ああしてほしい、こうなってほしい」と、いつしか希望が願望に、そして願望が欲望に変わってきてしまっている。
 母の願いは、叶うか叶わないかに関わらず、常に私にかけられている“祈り”となって私に届けられる。願いをかけられてきたこの身であることを、母はいまも教えてくれている。

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 あなたは あなたで あればよい ~マザー・テレサ~

2025年2月掲示板の言葉

 書店に行くとよく自己啓発の本を見かける。タイトルを目にすると、自身も心身を鍛え、もっと能力を伸ばさなければいけないと思ったりする。
 しかし、いろいろとやってみるも、そう上手くはいかない。悪戦苦闘し、思うようにいかずイラつき、こんなはずではなかったと落ち込んでしまうことがしばしばだ。
 そんな私に、マザー・テレサはこの言葉を通し、「〝誰か”になろうとしていないか、そんな必要はない」と、「何者」かになろうとしている私の在り方を気づかせてくれる。出来ることも出来ないことも全て「私」であるとうなづけるところに、新たに歩み出す力を、この言葉からいただいている。

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 これからが これまでを決める ~藤代 聰麿~

2025年1月掲示板の言葉

 ちょうど一年前の元日、故郷である能登半島を大地震が襲った。大晦日までは他人事であった災害が我が身に降りかかり、明日のありさまさえ想像できない絶望の淵で、標語の言葉を拠りどころに日々を重ねてきた。
 「これまで(過去)が、これから(未来)を決める」と言う方がしっくりとくるかもしれない。しかし藤代師は、「これからが、これまでを決める」と言い表された。
 華々しい未来が約束されている訳でも、苦々しい過去が清算される訳でもないだろう。しかしこれからの生き方を通して、自らが歩んできた人生の見え方が転じられるよう、精進するばかりである。

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 他人の過失は 見やすいけれども 自己の過失は見がたい ~釈尊~

2024年12月掲示板の言葉

  私はよく人を疑う。先日、窓ガラスにひび割れを見つけた時もそうだった。誰かが何かをぶつけたのだと飼い猫までを疑う始末である。しかし、よくよく思い返すと、草刈機の飛び石が何よりも疑わしく、どうやら私が犯人だったらしい。それでも、なかなか過ちを認められない。
 釈尊は「他人の過失は、もみ殻のように細部まで暴き、非難し、世間に知らせようとする」と、人のありさまを言い当てている。
 人を疑うなら、その何倍も自らを省みるべきだろうが、実際はその逆である。どこまでも自身を正当化し、非を認めず、他に転嫁しようとする私の姿を知らされ、ただただ頭がさがるばかりである。

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